誕生日の木 7月5日
7月5日の誕生日の木はカジノキです。
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カジノキ(梶の木)はクワ科コウゾ属の落葉高木で、本州中南部から九州にかけて自生しています。
同類のコウゾ、ヒメコウゾとともに樹皮が和紙や縄、布等の材料になるため各地で栽培され、後に各地で野生化されました。日本以外にもアジア全般に分布しています。
名前の由来には諸説あるそうですが、コウゾの古名「カゾ(紙麻)」が転訛したものとする説が有力だそうです。学名 Broussonetia papyrifera 英名 paper malberry
クワ科の樹木らしく、葉の形にバリエーションがあるのが大きな特徴で、3つまたは5つに切れ込んだものから、切れ込みの全く見られないものまで、一部の葉を見ただけでは判別しづらいときがあります。葉は毛で覆われ、触るとザラザラしています。
カジノキは雌雄異株で、5~6月に若葉の葉腋に1個の花序をつけます。
雌花です。球形に集まって咲きます。
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こちらが雄花。穂になって垂れ下がって咲きます。
雌雄同株の木もあるそうです。不思議ですね。
9月ごろ雌株にできる実は熟すと真紅になり、甘味があっておいしいそうです。
かつてカジノキから採れる木綿(ゆう)という繊維を使って衣を織り神事の祭に着たり、供え物の敷物に使われていたそうです。
また、カジノキは神道において神聖な木の一つとされ、そのことから神社の紋や家紋としても描かれています。
京都の冷泉家に伝わる七夕の行事に「乞巧奠(きっこうてん)」というのがあります。
七夕の起源と言われる宮廷行事で、女性が針仕事が上手くなるように…と織女にお供え物をし、カジの葉に和歌を書き、五色の布に吊るします。七夕で短冊に願い事を書くのは、この「乞巧奠」の風習からきたといいます。
カジの葉の裏は小さな毛で覆われているため文字が書きやすいとか。
「はがき」は「葉書」という字を書きますが、まさしく、これが起源だそうです。