誕生日の木 12月21日

12月21日の誕生日の木はイチイ(一位、櫟)です。

イチイ科イチイ属。学名 Taxus cuspidata 英名 Japanese Yew 別名 オンコ/アララギ

日本及び中国北東部、シベリア東部を原産とする常緑針葉樹で、まっすぐに伸びる幹と、きれいな円錐形を保つ樹姿が美しい木です。
北日本ではアイヌ語の「オンコ」という名で呼ばれ、和風庭園の主木、生垣、植え込みの定番となっています。


葉は互生で、長さ1.5~2.5cm、幅2~3mmの線形。ほぼ平面につきます。
表面はやや暗緑色で中央脈はわずかに隆起し、裏面の中央脈及び両縁部を除いて黄緑色の気孔帯が28列あります。
カヤ或いはメタセコイアを小型にしたような葉ですが、柔らかでチクチクしないのが特徴です。

樹皮は赤褐色で、浅く縦裂します。

photo by Tatters

雌雄異株で花は腋生(えきせい)し、開花期は3~4月です。
雄花は球形で淡黄色、雄しべは9~15本。小花がまとまってつきます。

雌花は緑色で通常は1個、時に2個で葉腋につきます。

雌花は受粉すると種子を包む「仮種皮」と呼ばれる部分がふくらんで多肉質になります。
種子は完全には包まれておらず、底の部分は穴があいていて、中の種子が見えます。
秋に赤く熟したものは甘さがあって食用や果実酒用となりますが、それ以外の部分(種子、葉、枝)はアルカロイドを含む有毒ですので口にしてはいけません。

材としては、木目がまっすぐで光沢があり、緻密で弾力性があり、また加工も容易なことから、建築、器具、彫刻、ろくろ細工、櫛、経木、鉛筆など、幅広く利用されています。
また、材や葉などは糖尿病に薬効があるとされ漢方薬の材料としても使われています。

「イチイ」という名前ですが、昔、貴族の持つ笏(しゃく)を、飛騨の位山(くらいやま)にあるこの木で作り、朝廷から官位の「一位」を賜ったことから、この名前がついたというのが通説です。
 
また、一説には、イチイの材は他の木材に比べ非常に赤いことから「イチ」は程度の甚しいことを意味する「いち(甚)」、「ヒ」は深紅色を表す「ひ・び(緋)」で「いちひ(甚緋)」が語源になった、とも言われているそうです。

 

手にのせて 火だねのごとし 一位の実      飴山 實『少長集』

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