誕生日の木 1月18日
1月18日の誕生日の木は ネコヤナギ(猫柳)です。
ヤナギ科ヤナギ属の落葉低木 学名Salix gracilistyla
川辺に自生し、春の訪れを知らせてくれる樹木として、古くから日本で親しまれてきました。枝ぶりが美しく風流なことから、華道の花材としてもよく利用されています。
ネコヤナギという名前は、花穂に密生する絹のような毛を猫の毛に見立てたことからつけられました。
葉は細長い楕円形で互生。弧を描きながら伸びる葉脈と裏に灰白色の毛が生えていることが特徴です。葉縁には細かい鋸歯があり、葉先は鋭く尖っています。
樹皮は暗褐色で、ヤナギ類の特徴である、サリシンという物質を含んでいます。解毒、解熱、鎮痛、抗菌作用があり、アスピリンの母体となった物質として知られています。
花期は3~4月で葉の展開前に開花します。雌雄異株で、雌雄ともに前年の枝に銀白色の花穂をつけます。花穂は太めの円筒状で、絹のようななめらかで美しい毛で覆われています。
雄花は3~6cmで、雌花よりもやや大きい花を咲かせます。葯(やく・花粉の袋)は最初は紅色で、黄色い花粉を出すと黒くなります。
雌花は長さ2.5~4cm。子房はほとんど無柄で白い毛が密生しています。
先端が黄色っぽい短い糸のような雌しべがつきます。
花後、雌株は果実をつけ、熟すとはじけて中から「柳絮(りょうじょ)」と呼ばれる綿毛に包まれた種を出します。
ネコヤナギの花言葉は「努力は報われる」「自由」です。
猫やなぎ 薄紫に光りつつ 暮れゆく 人はしずかにあゆむ (北原白秋)