花と集合体

今回の樹木ノートはスタッフの花音が担当させて頂きます。

紹介する植物は「ミツマタ」と「ギンヨウアカシア」です。
ドライフラワーを趣味にしている人には馴染み深い植物ではないでしょうか。

ミツマタ(三椏)別名:ミマタヤナギ
花期時期2~3月 ジンチョウゲ科 ミツマタ属

 

ミツマタの枝は常に3つに枝分かれしていて、この独特の枝ぶりから「ミツマタ」の名がついたといわれています。
開花時期は2月から3月となっていますが、場所によっては4月まで花を見ることが出来ます。

花には芳香があり、樹皮は和紙や一万円札の原料に使われています。
和紙の原料となる植物には、他にもガンピやコウゾ等がありますが、これらの植物には「栽培がしやすい」「繊維が長く強い」「繊維がたくさん取れる」等の和紙作りに適した特徴があります。特にミツマタは茎の繊維が発達しているため、強度が高く質が良い紙が出来るみたいで、ミツマタで作る和紙は最高の品と言われています。
花言葉も「強靱」で見かけによらずというのか…可憐な花からはとても想像がつかない花言葉が付けられています。


ミツマタの花は30個ほどの小さな花が集まって出来るとても可愛らしい花です。
中国・ヒマラヤ地方原産で日本に渡ってきた時期は不明ですが、3月頃から4月頃までの季語として使われているほど日本には馴染み深い植物です。京都では綾部市の老富(おいとみ)にミツマタの群生地があります。そこでは、ミツマタが森を埋め尽くす幻想的な風景を見ることが出来るらしいです。コロナが落ち着いたら是非行ってみたいものです。

 

ギンヨウアカシア 別名:ハナアカシア/ミモザ
開花時期2~3月 マメ科 アカシア属 

 

ギンヨウアカシアはギンヨウ(銀葉)という名前のとおりメタリックな色合いの葉が特徴です。
ギンヨウアカシアもミツマタと同じ2月から3月に花を咲かせます

花は小ぶりで可愛らしいですが、ミツマタの花に比べ存在感があります。

別名のミモザは本来オジギソウ属(Mimosa)を指す言葉ですが、アカシア属の葉がオジギソウという植物の葉に似ていることから、誤ってミモザと呼ぶようになりました。

銀色の葉っぱはクリスマスによく飾られるリースに使われ、花はドライフラワーとして使われます。
ギンヨウアカシアの花は主役を奪うほど目立つせいで他の花と混ぜるのが難しいと聞きます。

 

ミツマタとギンヨウアカシアの花は好みの大きく分かれる花です。
その理由の一つが、どちらの花も「小さな花の集合体だから」ということを聞きました。
見ると嫌な気分になるから見たくも無いという話も聞きます。そういった、集合体に対して、恐怖や嫌悪感を抱いてしまうことを集合体恐怖症(トライフォビア)と呼びます。ハスの実や蜂の巣のようなブツブツしたものに恐怖を覚えてしまうらしいです。
自分はどちらの花でも嫌な気分にはならないので、人間の感受性の違いに驚かされます。
仕方が無いのかもしれませんが見た目がだめと言われてしまうと少し悲しい気分になりますね。

 

ミツマタ(三椏)【別名】ミマタヤナギ
【学名】Edgeworthia chrysantha 
ジンチョウゲ科ミツマタ属 落葉低木
高さ:1m~3m 
花言葉:強靱/肉親の絆

 

ギンヨウアカシア【別名】ミモザ/ハナアカシア
【学名】Acacia baileyana
マメ科 アカシア属 常緑高木
高さ:5m~7m
花言葉:秘密の恋/友情

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