誕生日の木 5月27日
先日、歩いていて、面白い花が咲いているのを見つけました。
鮮やかな赤い色の花なのですが、その形が、瓶を洗うときに使うブラシのようなのです。
面白い~、なんという名前の木なんだろう?
それが、今日ご紹介する5月27日の誕生木「ブラシノキ」です。

ブラシノキの基本情報
学名:Callistemon
英名:Bottlebrush
科属:フトモモ科・ブラシノキ属
原産地:オーストラリア、ニューカレドニア
樹高:1~3m(品種によっては5mほどになるものもある)
開花期:5~6月
花言葉:「恋の炎」「はかない恋」「素直な気持ち」
瓶洗いブラシそっくりのインパクトのある花を咲かせますが、ブラシ上に見える部分は雄しべで、その先端の黄色い葯が”金宝樹(キンポウジュ)”という縁起の良い和名の由来にもなっています。
枝先にポンッと花がつくので、葉の間から赤いブラシが飛び出したように見えます。花序は長さ5~15cmの円柱形で、10~120個の花が穂状に密生して咲きます。

樹皮は灰褐色~薄茶色で、縦に細かく裂けるように剥がれます。
葉は細長い楕円形~槍形で長さは5cm~10cm。革質でパリッとした質感が特徴です。また、葉の向きがランダムで、枝のまわりにバラッとつくので、全体が少し”ふわっとした”印象になります。
花後の実もユニークで、灰色の硬い実(蒴果)が枝に数年残ります。翌年には果実から上に伸びた枝に花がつき、連なる果実が次々と増えていくそうです。山火事の熱で割れて種をまく”セロティニー”という生態を持つ種もあるそうです。これは、他の植物がなくなった後にいち早く芽を出して、その土地の優占種になろうとする生態です。
このため、前の山火事から何年たっているかはブラシノキの実を見れば分かると言われています。

ブラシノキが日本に入ってきたのは今から約130~140年前の「明治の中頃」とされています。
明治政府が「近代化」の一環として海外植物を積極的に導入したことや、植物園や農事試験場が整備されてきたこと、また外国人技師が庭園・街路樹として新しい植物を紹介する動きも盛んだったことから、ブラシノキのような鑑賞価値の高い外来樹木が輸入されたようです。
昭和になると、園芸ブームの波にのって、個人の庭木として流通し始め、特に昭和30~40年代の「洋風庭園」ブームで、ツツジ・サツキとは違う”モダンな庭木”として人気がでたそうです。
「花がとにかく目立つ(インパクトが強い)」「丈夫で育てやすい」「常緑で庭のアクセントになる」ことが人気の理由だったとか。現在では赤に加えて、ピンクや白、紫などの花色も増え、四季咲き性の強い品種も生まれたことから、再注目されているそうです。
確かに、ブラシノキには、日本の庭木にはあまりない”陽気さ”や”軽やかさ”があって、現代の庭にはマッチするのかもしれませんね。
夕映えを 長びかせをり ブラシの花
高澤良一

