コキア
事務所の前に御土居があります。
その一部分に法面補強工事が施され、そこだけ土がむき出しになって、少し寒々とした印象になっていました。
先日、フト見ると、その法面に、見慣れない”まん丸の草”が1つだけポコンと生えていました。

「なんだろう、この形…」
気になって調べてみたら、「コキア」という植物でした。
コキアの基本情報
コキアは、春から秋にかけて姿を変えていく一年草
ふわふわの緑が夏に向けて大きくなり、秋には真っ赤に染まる
【学名】Bassia scoparia
【別名】ホウキギ、ホウキソウ
【特徴】
・初夏は明るい緑
・秋に紅葉して真紅の球体に
・丸くまとまる姿が愛らしい
【生育のポイント】
・日当たりの良い場所を好む
・直根性で、根が真っ直ぐ深く伸びる
・こぼれ種でよく増える
御土居のすぐ近くの民家にコキアを植えたプランターがたくさん並んでいたので、そこから種が飛んだのではないかと推測しています🤣
直径20cmぐらいだったコキアが、みるみるうちに大きくなり、今では直径60cmほどになりました。成長の早さにはビックリです😲
コキアは根の広がりに比例して大きくなるそうなので、どれぐらい大きくなるのか見守っていきたいと思っています🤣
秋になって赤く染まったコキアも楽しみですね。

コキアは昔から茎を乾燥させてホウキを作るために利用されてきたそうです。それが別名の「ホウキギ」「ホウキソウ」の由来にもなっています。
また、コキアの種は食べることができ、秋田県の名産「とんぶり」はコキアの種を加工して作った食品なんだそうです。小さくて黒い粒状の種子が特徴で、ぷちぷちとした食感が楽しめます。
🌿🌿🌿
むき出しの土だった御土居の斜面に、ひとつだけ丸く育ったコキア。
誰かが植えたわけでもなく、ただ風に運ばれた小さな種が、
条件の整った“たった一か所”を見つけて、静かに根を張りました。
植物って、思っている以上にしたたかで、自由で、強いものですね。
光があれば伸び、風があれば形を変え、
生きられる場所を見つければ、迷いなくそこに根を下ろす…
そんな姿を見るたびに、私はいつもパワーをもらいます。
「生きられる場所で、生きられる形で、生きていけばいい」
コキアの丸い緑は、そんな当たり前のことを、語りかけてくれるような気がしました。

