紅葉がピンチ⁈
先日、京都新聞に気になる記事が掲載されていました。
京都の紅葉、過去最大のピンチ 茶色く枯れる「早期落葉」続出、もはや「紅葉に適した土地」ではない?|京都新聞デジタル 京都・滋賀のニュースサイト
京都市内の名所や街路樹で、モミジなどの紅葉樹が赤く色づく前に茶色く枯れたり、葉が落ちてしまう現象が広がり、京都の紅葉が深刻な危機に直面しているということが報じられています。秋の観光シーズンにも影響が出そうで関係者は気をもまれておられるとのこと。
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早期落葉の原因は猛暑と小雨によるストレス。
2025年の夏は猛暑日が過去最多の61日を記録。高温と水不足により、樹木が光合成や水分調整に支障をきたし、紅葉のメカニズムが乱れたことによるもの、だそうです。
我が家のモミジを見てみると…
まだまだ青々とした緑の葉が多いですが、確かに、ところどころ、茶色く変色しています。

遠目からは赤く色づいてきたようにも見えるのですが、近くで見てみると、明らかに茶色くなって、葉も縮れています。

部分的なもので、全体が茶色くなっていないのが救いですが…😭
このまま無事に紅葉してくれればなぁ…と願っています😣
が、ここ数日、また気温が高い日が続いているので少し心配です😣
春になったら楽しませてくれるソメイヨシノも、気がついたら葉が全て落ちていました。

ソメイヨシノは通常、10月下旬から11月上旬にかけて紅葉し、順次落葉していきます。
色も、赤、橙、黄、茶など多様で、1枚の葉にグラデーションが見られることもあり、個々の葉の表情の違いも楽しめるのですが、今年は気がついたらスケルトン状態になってしまっていました😭😭
また、今年はキンモクセイの開花が遅く、心配していたのですが、ようやくチラホラと咲き始めています。

昨年の今頃は満開を過ぎ、散り始めていたので、今年は1~2週間ほど開花が遅れています。しかも、とても花付きが悪い💦
キンモクセイの花芽は前年の秋~冬に形成され、翌年の秋、気温の低下を合図に花芽を開花させます。
猛暑の影響で、花芽の成長が抑制されたのかもしれませんね。我が家だけでなく、ご近所のキンモクセイも同じような状態に見えますので、それだけ、今年の夏は人だけでなく、植物にとっても過酷な環境だったということが言えますね😭

ハナミズキの葉。猛暑の影響か、葉先が茶色く縮れてしまっています。
🌿🌿🌿
京都新聞の記事では、今後も気候変動が続けば、京都の紅葉風景そのものが変質可能性があり、都市の景観や文化的価値にも影響を及ぼす懸念があると書かれてありました。
早期落葉は、植物が生き残るために選んだ戦力とも言えます。
言葉を持たない植物は、葉を手放すことで「もう限界です」と伝えているように思えます。
水分を守り、幹を冷やし、根を生かすために、自らの美しさを犠牲にしてでも命をつなごうとしています。
では、私たち人間はどうでしょうか?
快適さばかりを求めて、景観そのものを変えているのは私たち人間かもしれません。
都市化によって、どんどん緑が失われ…ヒートアイランド現象によって気温が高くなっています。
都市を覆うアスファルトは熱を蓄え、コンクリートが夜の冷却を妨げ、都市を眠らせない。
私たちが「快適さ」を得ている裏側で、例えばエアコンの室外機は、熱風となり静かに植物の葉を焼いています。
植物は、葉を落とすことで命を守っています。
では、人間は?
私たちは何を手放せば、この熱の循環から抜け出せるのでしょうか?
快適さを求めることは決して悪いことではありませんが、何かを手放すことで、私たちもまた、何かを取り戻せるのかもしれません。

