ローリエの木
2年ほど前、庭にローリエ(月桂樹)の苗を植えました。
たまに料理で使うことがあり、庭にあれば便利かな…と思ったのと、ほったらかしでも育つ(⇐ここ重要!)と聞いたので、苗木を見つけた時、迷わず購入しました。10cmほどの苗を2本購入し、地植えしました。
ところが…
同じ時期に植えたレモンはどんどん成長して、花も咲かせてくれたのに、ローリエはというと、全く成長せず、買った時の大きさのままで1年が過ぎてしまいました。
その後、2本の苗のうち、1本の方がだんだんと葉が黄色くなってしまい、触ってみたら、根元からポキッと折れてしまいました😣😣
ローリエは土質を選ばないと書いてあったのに…と慌てて調べなおすと、確かに土質は選ばないそうですが、『小さいポット苗の場合、数年は鉢植えで管理し、少しずつ鉢を大きくしてから地面に下ろしましょう。若い苗木をいきなり地面に下ろすより、根付く確率が高くなります。』とありました。
いきなり植えずに最初は鉢植えにすべきだったのか…と反省しました。
残念でしたが仕方ありません。残った苗を枯らさないようにしなければ…と思いました。
もう1本の苗は、新芽は出なかったものの、葉そのものは青々として、根元を触っても枯れた苗のようにはグラグラしておらず、まだ生きているようでした。
ただ、その段階で鉢に植えなおすのが良いのかどうかの判断ができず、とりあえずもうしばらく様子を見て、春になって、それでも新芽が出なかったら植え替えを検討しよう、そう考えていました。
そんなローリエでしたが、この春ようやく動き出し、たくさんの新芽が出てきました🙌🙌
背丈も10cmは伸び、ライトグリーンの新葉を茂らせています。
苗木の根が活着するまでは、ある程度の時間がかかるとは考えていましたが、まさか2年もかかるとは思ってもいませんでした。樹種の違い、また同じ樹種であっても個体によって成長具合は違うものだと改めて実感しました。
これって、人の成長にも言えることですね。
新たな環境に置かれた時、直ぐに順応して結果を出すようになる人もいれば、環境に慣れること自体に時間がかかる人もいます。
成長にかかる時間は人それぞれです。目に見える成長がなくても、土の中ではしっかりと根を伸ばし、芽を出す時期を待っている… それを忘れてはならないな、と思います。
成長が早い人は、成長が遅い人をどうしても「できない人」と判断しがちですが、人の成長には時間差があり、早い=良い、遅い=ダメというわけではありません。
と言うか…これまでいろんな人を見てきて思うのは、成長に時間がかかる人というのは、かけてる時間の長さだけ実は経験値(失敗も含めて)も上がっているので、自分のものにしてしまうとすごい力を発揮する印象があります。もちろん個人差もあり、本人の努力によるところが大きいのは言うまでもありませんが。
周りと比べて自分の成長が遅いように感じると、どうしても焦ってしまったり落ち込んだりしてやる気も失いかけてしまいそうになりますが… そんな時こそ「今は着実に力を身に着けているんだ」と捉えて、諦めずに頑張り続けてほしいと思います。
2年かけてやっと芽吹いたローリエも大きな木になってくれる…
そう信じています。(あまりにも大きくなりすぎても困りますがね😉)
