誕生日の木 4月9日
4月9日の誕生日の木は「ヤマブキ」です。
春に鮮やかな黄金色(山吹色)の花を咲かせる日本原種の落葉低木です。

🌿ヤマブキの基本情報
- 学名 Kerria japonica
- 分類 バラ科ヤマブキ属
- 分布 北海道南部~九州の低山・渓流沿い・林縁など
- 樹高 1~2mほどの低木
- 開花期 4~5月
- 花色 濃い黄色(山吹色)
- 葉 互生、卵形で細かな鋸歯、裏の葉脈が浮き立つのが特徴
- 性質 湿り気を好み、反日陰でもよく咲く 乾燥に弱い 枝はしなやかで、風に揺れる姿が「山振り(やまぶり)」と呼ばれ、それが転じて「ヤマブキ」になったという説がある
- 花言葉 「気品」「崇高」「金運」
野生のヤマブキは一重で花弁は5枚ですが、園芸品種には八重咲きもあります。
八重咲きは自然変異としてごく稀に生じたものを、人が選んで増やしたと言われています。
自然界では、
・花弁が増える
・雄しべ・雌しべが花弁化する
という変異が時々起こります。

一重ヤマブキの中に一輪だけ、花弁の多いヤマブキが咲いているのを偶然見つけました。ヤマブキはもともと八重変異を起こしやすい性質を持っているそうですが、まさか半八重のヤマブキを見つけられるとは思っていなかったのでビックリしました。まさに、『自然のいたずら』という感じですね😊
自然変異で生まれた八重のヤマブキは、雄しべ・雌しべが完全に退化して実が付かないため、野生では子孫を残せず、自然界に広がることはありません。枝そのものも3~4年で枯れてしまいますが、根元から次々と新しい枝(シュート)が出る性質を持っているので、循環を繰り返すことで株全体としては何十年でも生き続けることができるそうです。

ヤマブキは古くから愛され、万葉集では「恋の象徴」として詠まれ、中世の逸話にも登場し、日本の色の名前の源にもなるなど、山里の風景の中で静かに受け継がれてきた植物と言えます。
花が咲いたら、その鮮やかな山吹色は遠目からでもよく目立つのに、なぜか”奥ゆかしい”印象の花木でもあります。
山吹色というのは、自然光の中に置くと、周囲の緑に溶け込む性質があるそうです。若葉の「緑」、木漏れ日の「金」、土の「茶色」などと調和し、自然の色の一部として見える、ということです。
だから、「目立つのに、主張しない」という矛盾が成立するわけですね。
桜のように散り際のドラマもなく、牡丹のように香りで存在を主張することもなく、ただ静かに咲いて、静かに終わる…
ヤマブキは、そんな「静かな存在」であるように思います。
でも、そういう「控えめな美しさ」だからこそ、昔から日本人に愛されてきたのではないでしょうか。

桜ちり春のくれ行く物思ひも忘られぬべき山吹の花
藤原俊成 玉葉集

