誕生日の木 4月1日

4月1日の誕生日の木は「ソメイヨシノ」です。

 

サクラと言えば「ソメイヨシノ」と言われるほど、日本人にとっては馴染み深い樹木であり、日本の春を象徴する存在でもあります。日本で最も植えられているサクラで、全国のサクラの約8割を占めると言われています。

 

🌸ソメイヨシノの基本情報

  • バラ科サクラ属の落葉高木
  • 学名 Cerasus x yedoensis ‘Somei-yoshino’
  • エドヒガン(母)とオオシマザクラ(父)の交雑で生まれた栽培品種
  • 樹形・大きさ  樹高10~15m  成木になると枝が大きく広がるのが特徴
  • 葉 長さ5~12cmほどの楕円形で、花が散った後に出る  新芽は赤みを帯び、後に緑となる
  • 花 淡紅色~白色の5弁花で花経は3~4cm 花柄が短く、枝に密集して咲くため”雲のよう”に見える 香りはほとんどない
  • 実 直径1cmほどの黒紫色の実を付けるが、結実力は弱く、自然繁殖はほぼ不可能
  • 寿命 60年程度とされるが、一般的な樹木に比べれば短く、樹勢の最盛期は30~40年となる 

ソメイヨシノは江戸時代の後期に誕生したと言われています。
発祥地は江戸・染井村(現在の東京都豊島区駒込)で、植木職人がエドヒガンとオオシマザクラの交雑種を選抜し、接ぎ木で増やしました。
当初は「吉野桜」として売られたそうですが、奈良・吉野山のヤマザクラと混同されるため、明治33年(1900年)に”染井吉野”へ改名されました。
成長が早く花つきが良い事、また接ぎ木苗が安価で大量生産できたことから、明治政府が公園・学校・道路沿いに植樹を推進し、昭和の高度経済成長期に全国へ一気に広まりました。
一斉に咲き、一斉に散るため、「桜前線の基準木」にも使われています。

花びらは時間の経過と共にピンク~白へと変化します
樹皮は灰褐色で横筋が多い

ソメイヨシノは野生には存在しません。
その理由は、エドヒガシとオオシマザクラという生育地が全く違う2種から交配して生まれたため、自然に出会って交雑する確率が極めて低いからです。また、ソメイヨシノは自分自身の花粉では受粉できない(自家不和合性)ため、周囲に別のサクラがいないと実ができないからです。
以前、我が家のサクラが実を付けた時のことを記事にしています。よければそちらもご覧ください。

サクラの後には・・・

実ができることがあるものの、そこから育つのは純粋な”ソメイヨシノ”ではなく、別の雑種となります。
つまり、ソメイヨシノは種子では再現できない、接ぎ木・挿し木でしか増えない、『人間が増やさないと絶滅するサクラ』と言えます。

 

全ての木が同じ遺伝子を持ったクローン植物であるソメイヨシノ。だからこそ、同じ気象条件であれば一斉に開花し、一斉に満開を迎え、一斉に散っていきます。この、「迷いのない散り際」が、古来より日本人が大切にしてきた「諸行無常」の精神や、潔さを尊ぶ美意識に強く響くのかもしれませんね。

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