誕生日の木 11月28日

11月28日の誕生日の木は ムクロジ(無患子)です。

photo by KENPEI

ムクロジは本州から沖縄にかけて分布するムクロジ科ムクロジ属の落葉高木です。
学名 Sapindus mukorossi

別名「セッケンノキ」というように、実の皮を揉むと泡立ち、シャボン玉が作れます。
これはサポニンという物質を含むためで、日本でも明治のころまでは石鹸の代用として使われ、そのためよく庭木として植えられていたそうです。東南アジアでは今でも石鹸の一種として売られているそうで、貴金属をこのムクロジで洗うとピカピカになるそうです。


ムクロジの葉は大きな羽状複葉で互生です。小葉は4~6対。左右は不揃いで少しずれて葉軸につきます。
紙質でふちは全縁です。樹皮は淡黄褐色ですべらか。古くなると大きく剥がれ落ちます。

 

photo by Dinesh Valke


雌雄同株で、6月ごろ30cm程度の円錐花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つけます。

果実は核果で、10~11月ごろ黄褐色に熟します。中の種子は堅くて黒色。これを羽根つきの玉に使います。
最近はお正月にも羽子板で羽根つきをしなくなりましたね。

また、この種子は数珠玉としても使われています。
お釈迦さまが「煩悩、業苦を滅し去ろうと欲するのならムクロジの実を108個貫き通し輪を作り、これを常に持ち、仏法僧三宝の名を唱え、ムクロジの実を一つ繰り、また唱え実を一つ繰ることを繰り返しなさい」と、如来や弟子にムクロジを108個繋いだ数珠を与えたそうです。これが数珠の起源だそうで、現在でも、ムクロジの実で作った数珠は堅くて良い数珠になるそうです。

ムクロジの実は、葉がすべて落ちた後も枝に残ることが多く、良く目立ちます。
これは泡立ちの成分であるサポニンが生き物にとっては毒にもなるためで、鳥や虫はムクロジの実を食べないそうで、なのでいつまでも枝に残っているわけです。
ただし、サポニンは人間にとっては薬用になり、「ムクロジ」という名前も、この木があると病を知らないとして「無患子」と呼ばれるようになった、という説があります。


秋の黄葉の美しい木としても知られています。

むくろじの 今日の黄葉の ことさらに   (岸田 雅魚 『紅葉山』)

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