誕生日の木 5月30日
5月30日の誕生日の木は ユリノキです。
ユリノキ(百合の木) 学名 Liriodendron tulipifera モクレン科ユリノキ属の落葉高木
別名 ハンテンボク、レンゲボク、チューリップツリー
北米原産で、日本には明治時代に導入され、大きくなることから公園樹や街路樹、庭園樹としてよく植えられています。恐竜時代(白亜紀)の化石の中から多数発見されたこともあって、「生きた化石」とも言われているそうです。
ユリノキの一番大きな特徴は、その葉っぱの形状です。
一般的に木の葉の先端は尖っているものなのですが、ユリノキの葉っぱは先端がハサミで切ったように凹んでいます。
葉は大型で、薄くて硬く、淡緑色平滑で、浅く掌状に2~4裂しています。互生です。
ふちは全縁で、葉柄の長さは3~10cm。揉むとニスのような鼻をつく青臭さがあります。
その形が半そでシャツや袢纏に似ていることからハンテンボクという別名がつきました。
花期は5~6月ごろ。チューリップに似た大型の花を咲かせます。雌雄同株です。
モクレン科だけあって、その存在感は見事で、花の時期は遠くからでも識別が可能です。
花の直径は5~6cmで、花弁は6枚。
淡黄緑色で、基部に橙赤色の斑紋があります。がく片は3枚で開花時には反り返ります。
花が咲くのは植えてから8~10年ほど経ってからで、樹齢20年ごろからたくさんの花を咲かせるようになるそうです。
またユリノキの花からは良質の蜜が得られることが有名で、今では養蜂家の人達に「黄金の木」と賞賛され、ユリノキ蜜「黄金蜂蜜」などの名称で商品化されているそうです。
花言葉は「田園の幸福」「見事な美しさ」「幸福」
ユリノキの実は集合果で、1つの花に100個ほどの実をつけます。
一つ一つの実は翼果で、扁平の翼状になってマツカサ状に集まり直立しています。
集合果が開き翼果が現れると、カエデの種子のようにクルクルと回転し、風によって散布されます。
ただ、ユリノキは驚くほど不稔種子が多いそうです。これは自家受粉する力が弱いということを示しているそうです。ユリノキは種としての全盛期を過ぎ、既に衰退期に入っている、という説もあるそうで、人間が受粉に力を貸してやる必要があるとも言われています。
葉が大きく、木のスケールも大きいので、一斉に色づくととても美しく見ごたえがあります。