誕生日の木 5月25日
5月25日の誕生日の木はラクウショウです。
ラクウショウ(落羽松) 学名Taxodium distichum
北アメリカ原産のヒノキ科(又はスギ科)・ヌマスギ属の洛陽針葉樹です。
湿地や水辺、沼池地など、地面が水に浸かるような場所に自生することからヌマスギ(沼杉)ともよばれています。
日本には明治時代のはじめごろ入ってきたとされ、植物園や大きな公園の池畔に植えられています。
通常20~30mになる高木で、大きいものだと50mに達する木もあるそうです。
樹形は、ほぼ円錐形で、途中が少しふくらみ、全体にふっくらとした形をしています。
ラクウショウの葉は、先端がゆるやかに尖った線形で長さ1~2cm。枝に左右交互につきます。(互生)
枝についた葉の様子が鳥の羽のように見えることから、ラクウショウ(落羽松)という名前がつきました。
秋には赤褐色に色づき、冬になると枝ごと落葉します。
開花期は4~5月で、一本の木から雄花と雌花がつく雌雄同株です。雌花は枝先に1~2コ、雄花はしっぽ状で長さ10cmになり枝から垂れ下がって咲きますが、風によって花粉が運ばれる風媒花なので、地味であまり目立ちません。
花言葉は、「大胆」
枝の中部や下部から伸びた則枝に羽状にたくさんつけた線形の葉が、晩秋に褐色になって1枚の葉のように側枝ごとバサバサと落ちる様子から、この花言葉がつけられたそうです。
実(毬果)は2~3cmの球形で、秋に熟し、ヒノキ材のようなヤニくさい香りがします。
樹皮は赤褐色で、縦にうすく剥がれます。
水辺など湿気の多い場所にあるラクウショウには、株のまわりのじめんからタケノコのようににょこにょこ突き出て伸びた「気根」(あるいは「膝根」「呼吸根」)と呼ばれるものが生じてきます。沼池地では水面から出ているのも見られます。
「気根」は、水中や湿地など、地中の酸素が少ない環境で根の呼吸を助けているとされています。
同時に、地中に向かって垂直に長い根を出しており、地盤の安定しない場所で体を支えるアンカーの役割もしているのではないかと言われています。いずれにしても、「気根」は水中や湿地に適応した一つの形態だと思われています。
池の中からそびえ立つラクウショウの森はとても幻想的な雰囲気をかもし出しています。