誕生日の木 2月16日
2月16日の誕生日の木はポプラです。
知っている樹木の名前を挙げてもらえますか?
と問いかけると、必ずといっていいほど「ポプラ」の名前が上位に上がってきます。
それぐらい「ポプラ」は樹木の中ではポピュラーな名前なのですが、実は「ポプラ」というのは、ヤナギ科ヤマナラシ属(学名:Populus 英名: Poplar )の多くの交雑種を含む外来種の総称です。
100種ほど存在していると言われているポプラ属ですが、日本に自生しているのは「ヤマナラシ」「ドロノキ」「クロヤマナラシ」の3種のみで、一般的に「ポプラ」と呼ばれているのは、のっぽな姿の「セイヨウハコヤナギ(西洋箱柳)」や、少し幅広い樹形の「カロリナポプラ」等の外来種を指しています。「セイヨウハコヤナギ」のみを指すことも多いそうです。
ポプラの名は属名のpopulusに由来するとされています。populusには「震える」という意味があり、ポプラの葉がわずかな風でもサラサラとそよぐことから付けられたと言われています。これはポプラ類の葉が、その葉柄が平らで揺れやすいことが理由ですが、たくさんの葉が風にさやめくさまはとても幻想的です。
ポプラ類の特徴は、背が高く大きな木になることです。
日本では明治以降、外来種のポプラが用材目的や緑化、風致のため公園や学校、街路などに植栽されました。北海道のポプラ並木は有名ですね。
落葉広葉樹なので、秋には葉が色づき紅葉も楽しめます。(もっとも、紅葉の寿命は短くてすぐに枯葉色になるそうですが。)
成長が早い利点の反面、数十年から100年程度で老木となり、台風などで倒れやすいため、台風が多い西日本ではあまり植えられていないそうです。
雌雄異株で、春に花を咲かせ、綿毛つきの種子を大量につけます。
この種子が風に飛ばされて空を舞い、地面が真っ白になることもあるそうです。
このため、英語でcotton woodとも言うそうです。
キリスト教の伝説では、ゴルゴダの丘でイエスが処刑された十字架がポプラの木であるとの言い伝えがあり一部のキリスト教徒はポプラを「聖なる木」とみなしているそうです。キリストの血を浴びたポプラは、自分の罪を懺悔するように、その葉をいつも揺らすようになったのだそうです。
ポプラ(セイヨウハコヤナギ)の花言葉は「勇気」「時間」「悲嘆」