誕生日の木 9月27日

9月27日の誕生日の木はキンモクセイ(金木犀)です。

モクセイ科モクセイ属の常緑小高木です。モクセイ(ギンモクセイ)の変種で、学名はOsmanthus fragrans var. aurantiacus

ブログ主が子どものころ、この香りを嗅ぐといつもトイレを連想していました。
それぐらい、当時は、トイレの芳香剤といえば、このキンモクセイの香りが使われていました。

キンモクセイの香りはβ‐イオノンやリナロールなど100種ほどの成分によって作り出されているそうですが、香りが強いことから、消臭のためにトイレの近くに植えられ、広く普及していった、という経緯があるそうです。

その香りの強さは、早春のジンチョウゲ(沈丁花)、初夏のクチナシ(梔子)とともに三大芳香花と呼ばれていることからもうかがえますね。
また、この香りには「リラックス効果」「ダイエット効果」「炎症を抑える効果」などがあるとも言われています。

キンモクセイは中国南部が原産で、江戸時代に日本に伝わってきました。
大きくなると10mほどまで育ち、日本では観賞用として公園や庭先でよく栽培されています。
原産地の中国では丹桂(たんけい)や桂花(けいか)という別名で知られており、観賞用以外にお酒(白ワイン)、お菓子、漢方薬など、花びらを食用や薬用に扱える植物としても親しまれています。
かの楊貴妃が花をつけたリキュール、桂花陳酒を好んだというのは有名ですね。

葉は楕円形で先が少し尖っており、やや分厚く革のような質感があります。
雌雄異株ですが、日本では雄株しか入ってこなかったので結実はしないそうです。
また、樹皮は全体が白っぽい灰褐色で、黒っぽいぶつぶつや筋が入っています。

「金木犀」の名前の由来は、樹皮がサイ(犀)の皮膚に似ており、金色の花を咲かせることから、だそうです。中国では丹桂、金桂、桂花と呼ばれています。

花言葉は「謙虚」「謙遜」「気高い人」「真実」「陶酔」「初心」

秋の季語にもなっており、たくさんの俳句に詠まれています。

木犀の 香にあけたての 障子かな  高浜虚子

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