誕生日の木 10月12日

10月12日の誕生日の木は ナナカマド(七竈)です。

ナナカマドはバラ科ナナカマド属の落葉高木で、北海道から九州に分布し、樹高7~10mになります。
学名は Sorbus commixta    別名はオヤマサンショウ、ヤマナンテン、ライデンボクです。

秋の紅葉や赤い実、また夏に咲く白い花も美しいので、北国では庭木や街路樹としてたくさん植えられ、シンボル的な木となっています。


葉は互生し、奇数羽状複葉です。小葉は4~7対あり、縁には浅くするどいギザギザがあり、大小2重の重鋸歯になっていることが特徴です。揉むとバラの花びらが腐ったような臭いがします。


樹皮は、やや紫色を帯びており、大きな皮目があります。
この樹皮にも独特の臭気があり、人によっては「杏仁豆腐」のような香りだとか。

6~7月ごろに、枝先に複散房花序を出し、白く小さな花を多数咲かせます。
雌雄同花で、花弁は5枚、雄しべは20本、雌しべ(花柱)は3~4本です。

花言葉は「安全」「慎重」「賢明」「用心」など。

北海道では街路樹として一番植えられているのがナナカマドだそうですが、「安全」や「慎重」という花言葉にあやかって、「交通事故を無くそう」という願いがこめられているそうです。
秋の見事な紅葉も私達の目を楽しませてくれますね。

ナナカマドという名前の由来は「材が堅く、7回カマドに入れても燃え尽きない」という説と「良質の炭を作るには7回カマドに入れる必要があることから」という説があるそうです。
ただし、実際には良く燃えることが知られていて、これは「燃えにくい」のではなく、木材実質が多いためたやすく「燃え尽きない」という意味だそうです。また、ナナカマドの炭は極上品とされています。


果実は果実は球形のなし状果で9~10月に赤く熟します。その多くが冬の落葉後まで残るので、野鳥に好んで食べられます。

 

 

  ななかまどのあふるるばかり赤き実よ木々落葉せし山中にして
                    佐藤 佐太郎

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