誕生日の木 11月10日
11月10日の誕生日の木は アメリカフウです。
一般的にはモミジバフウ(紅葉葉楓)と呼ばれていますが正式名称はアメリカフウ。
学名 Liquidambar styracifluna L. 英名 American Sweetgum
葉がモミジに似ていることから、「モミジのような葉をもつフウ」ということで、モミジバフウと名前がついたそうですが、マンサク科に属す落葉高木です。
北米原産で、まっすぐに伸びる樹形は美しく、公園樹や街路樹として植えられています。
日本に渡来したのは昭和初期ですが、現在ではフウ(タイワンフウ)よりも多く使われているそうです。
葉は掌状で光沢があり、縁にはゆるめの鋸歯があります。
同じ仲間のフウ(タイワンフウ)は葉が3裂しますが、モミジバフウは5~7裂します。
モミジ(カエデ類)に良く似ていますが、カエデ類が対生で葉がつくのに対して、アメリカフウは左右交互につく互生なのが特徴です。
また、比較的若い枝に翼(よく)と呼ばれる板状の突起がみられることも本種の特徴です。
花期は4月ごろ。葉の展開と同時に開花します。
雌雄同株で、雄の花序は長さ5~8cm、雌の花序は球形で垂れ下がります。
花弁がなく、目立たないため、なかなか気付きにくいですが、ちゃんと花言葉もあって、
「非凡な才能」「輝く心」だそうです。目立たなくても、”自分たちは自分たちの役目をきちんと果たすぞ” ”自分たちも輝いているんだぞ” みたいな印象を受ける、素敵な花言葉ですね。
果実はさく果が多数集まった集合果で、直径3~4cmの球形。さび色に熟します。花柱が棘状になって残り、クリのいがのように見えます。
クリスマスリースの材料になるほか、小型エビの隠れ家になるとして、熱帯魚愛好家に販売されているそうです。
紅葉の美しさは際立ち、緑→オレンジ→赤→紫と葉色が変化していく様はグラデーションとなって、楽しませてくれます。また、落葉が比較的遅いので、長い間紅葉を楽しめるのも特徴です。