誕生日の木 11月6日
11月6日の誕生日の木は「サザンカ(山茶花)」です。
ツバキ科ツバキ属の常緑小低木。学名 Camellia sasanqua
日本国内では中国地方や沖縄県の山林などに自生し、通常高さは4~5m。日本の固有種です。
現在300種ほどの園芸品種があるそうで、庭木や、また枝を多く分ち繁茂する特性から、生垣としてよく植えられています。上記の写真も、近くのお寺に生垣として植えられているサザンカです。
サザンカという名前ですが、漢字表記の「山茶花」は、中国語でツバキ類一般を指す「山茶」に由来しています。山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛り、サンサカ→ササンカ→サザンカと音位転換して「サザンカ」という読みが定着したそうです。
サザンカの葉は互生し、楕円形でやや厚く光沢があります。縁には細かく浅い鋸歯があります。
樹皮は灰褐色で滑らかで、枝は淡褐色で無毛ですが、本年枝には粗毛や長い軟毛が見られます。
花は10月~12月に枝先に1つずつ咲きます。花弁は5枚で平開します。
園芸品種として色や形の変化したものが多く作られていますが、自生の花は部分的に淡いピンクを交えた白色です。ツバキと異なり、合着していないので、花びらが1枚1枚バラバラに散ります。
花言葉は「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」など。寒い中でけなげに咲かせる様子からつけられたのでしょうか。
果実は蒴果で、開花の翌年の秋に熟し、黒褐色の種子を出します。種子からは油が採れ、食用油、髪油として利用されます。
材は器具材、楽器材、彫刻材などとして使われるそうで、ツゲの模擬材としても使されるそうです。
サザンカの一輪咲きて秋暮れぬ 正岡子規