11月16日の誕生日の木は、秋の黄葉や銀杏でおなじみの木「イチョウ」です。


イチョウは世界古来の樹木の1つであり、1科1属1種で仲間がおらず、化石植物とも言われています。
針葉樹でも広葉樹でもない特殊な木で、針葉樹と同じ裸子植物であることから、林業の分野では針葉樹とされることが多いのですが、都市緑化の分野では広葉樹として扱われています。 
和名は銀杏、公孫樹。 学名はGinkgo biloba。

生育が旺盛で病害虫も少ないことから、街路樹として多く植えられ、日本一多い樹木だそうです。

イチョウの一番の特徴は、扇を広げたような独特の形をした葉です。
中央に切れ込みがひとつある葉が多いですが、成木になるほど切れ込みがない葉が増える傾向があるそうです。葉の付き方は互生です。

「イチョウ」という名前は、原産地である中国名のイーチャオ(鴨脚=葉の形が鴨の足に似ることから)が転訛したものとされています。また漢字表記の「公孫樹」は孫の代にならないと収穫ができないことを意味しています。


イチョウの葉はフラボノイドとギンゴライドという独特の成分を持ち、古くから漢方生薬として用いられてきました。

 


イチョウの樹皮は淡灰褐色で、縦に浅く割れ目が出来るのが特徴です。
老木になると、枝の付け根から「乳」と呼ばれる気根がでることがあります。
これを人間の乳房になぞらえて、母乳がよく出るようにと祈願した習慣が各地に残っています。

花期は4月ごろ。雌雄異株で、花粉は風を媒介し受粉します。
雌株は10月ごろ、まだ葉が黄葉する前に実(銀杏)を付けます。


銀杏は、焼いたものを松葉に挿しておせち料理に使ったり、茶碗蒸しに入れたりします。
焼くときれいな緑色になります。が、有毒なので、食べ過ぎは禁物です。

また銀杏の黄色い果皮に触れるとかぶれることもあるそうです。
個体によって、かぶれる木とかぶれない木があるそうですが、銀杏拾いの際は注意が必要ですね。

 


金色のちひさき鳥のかたちして 銀杏散るなり 夕日の岡に
   与謝野晶子