11月16日の誕生日の木は「ムラサキシキブ」です。


ムラサキシキブ(紫式部)はクマツヅラ科ムラサキシキブ属の落葉低木です。
学名は Callicaepa japonica <日本の美しい果実>という意味が示すように、秋に熟す紫色の実がとても美しい樹木です。

北海道南部から沖縄まで、身近な里山や山地に自生しています。
樹高は2~5m。株立ち樹形になることが多く、幹や太い枝は弧を描くように曲がります。


葉の長さは6~13cmで対生。楕円形または長楕円形で、縁には細かい鋸歯があり、尾っぽのように先が長いのが特徴です。基部はくさび形で短い葉柄があります。


幹は灰褐色で、縦長の皮目があります。
まっすぐで堅く強いため、道具の柄や杖、箸に用いられてきました。

花期は6~7月ごろ。葉腋から集散花序を出し、淡い紫色の花を咲かせます。花弁は筒状で4裂、雄しべが4本花冠から突き出ます。

photo by TANAKA Juuyoh


10月ごろに熟す実は、その名前の由来となった、光沢のある美しい紫色で、葉脈から円錐状につきます。

元々は「ムラサキシキミ(紫色も実ができるシキミ)」と呼ばれていたそうですが、平安時代の女流作家、紫式部にあやかって、商売上の理由で改名した、という説があります。

ムラサキシキブの花言葉は「愛され上手」「上品」「聡明」など。
どれも紫式部から連想してつけられたそうです。

ムラサキシキブには変種が多くあり、代表的なものとしては大型のオオムラサキシキブと白い果実をつけるシロシキブがあります。
また、ムラサキシキブと別種なものの同じように紫色の果実をつける植物としてコムラサキやヤブムラサキがあります。特にコムラサキは、ムラサキシキブに比べて背丈・葉・実が小ぶりで、実のなりも良いので、一般家庭の庭に好んで使われているそうです。

末枯れの一枝むらさきしきぶの実   山口青邨