クリスマス・ツリー

もうすぐクリスマスですね。

大きな松ぼっくりが手に入ったので、クリスマスツリーを作ってみました。

手前の松ぼっくりと比べると、その大きさがわかっていただけるのではないかと思います。
高さ15cm、直径10cmほどの大きな松ぼっくりです。

 

さて、クリスマスはイエス・キリストの降誕を祝うキリスト教の行事ですが、
日本では宗教的な思想や風習とは関係なく、12月の行事として愛され、楽しまれています。

クリスマスを祝い、お寺の除夜の鐘を鳴らし、初詣に神社に参る…
日本人はよく「無宗教」と言われます。

でも、これは、日本人の独特の宗教観と言いますか・・・
もちろん、特定の宗教を信じていらっしゃる方もたくさんおられますが、ある特定の宗教だけを特別視するのではなく、全ての宗教に共通する「倫理」や「哲学」といったものを大切にしようとする、日本人の宗教に対する寛容さが表れているように思います。

「なんでもあり」ってことですね😁

 

日本は古来より「八百万の神」の国。
日本中に伝わるいろんな存在を神様として祭り、海外からも仏教、儒教、キリスト教など様々な神を受け入れてきました。

人との繋がりを大事にしながら、黙々と日々を暮らし、自然と共生してきた日本人…。
そういう生活自体が、ある意味宗教的とも言え、日本人は無意識のうちにそれを実践してきたので、あえて宗教について考える必要がなかったのかもしれません。

妙心寺退蔵院 副住職の松山大耕氏によると、日本人の宗教観は
“Believe in Something”ではなく、”Respect for Something”もしくは”Respect for Others”というスタイルだそうです。「何かを信じる」のではなく、「何かや誰かを敬う」ということです。

本来は一神教の神様であるはずのキリスト教の神様ですら八百万の神々のなかのひとつの神様、と考え受容してしまう日本人の寛容さ、私は素晴らしいと思います。

 

 

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