ドクダミチンキ

ジメジメとした湿気が身体にまとわりつくような不快感に悩まされるこの時期ですが、いかがお過ごしでしょうか?

先日、庭に咲いていたドクダミを摘んで、ドクダミチンキを作りました。

(※チンキとは、生薬やハーブの成分をエチルアルコールあるいはそれと精製水の混合液に浸して作る液状の製剤のことです)

ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草で、野山や空き地、住宅周辺や道ばたなど全国至るところで普通に見られる植物です。
いわゆる「雑草」として扱われることの多い植物です。独特の臭気があり、繁殖力が旺盛で長い地下茎を伸ばして周囲に広がるため、厄介な雑草1,2位を争う植物でもあります😓
が、古くから『十薬』の名で薬草として使われ、沢山の嬉しい効果が期待できる暮らしに役立つ万能薬草でもあります。

特に白い清楚な花が咲く5~6月頃が、薬草としての効果が一番高くなると言われており、花や葉で作ったドクダミチンキは化粧水にしたり、虫よけスプレーやかゆみ止め、さらには入浴剤としても使えます。

と言うわけで、ドクダミチンキを作ってみました。

作り方は簡単。採取したドクダミを洗って(今回は花と葉っぱに分けました)度数の高いアルコールに漬け込むだけです。

上が漬け終わったところです。花や葉は一度乾燥させてから作った方が良い、とも聞きましたが、面倒くさいし待てないので😅 洗った後キッチンペーパーでさっと水気を拭き取って漬けました。

ちなみにドクダミの白い花...
花びらのように見える白い部分は、実は葉が変化した総苞片で、花は中心の突出した黄色い部分のみです。ただし便宜上、この白い総苞片を花と呼んでいるそうです。

なんかバーバリウムみたいで、とても綺麗ですね✨
後は、一日一回ドクダミが空気に触れないように軽く瓶を振って、冷暗所に置いておくだけです。
そのまま1ヶ月~3ヶ月。アルコールの色が琥珀色になり、花と葉を取り出したら完成です! 

こちらが1ヶ月後です。しっかりと琥珀色になっています。

さっそくスプレー容器に移し替えて使ってみました。

あの、独特の臭いはほとんどありません。

ドクダミの香りの成分は『デカノイルアセトアルデヒド』や『ラウリルアルデヒド』で、これらが非常に強い抗菌作用を持つと言われています。
そして、その香りの素は揮発性であり、干したり加熱すると匂わなくなるそうです。ただし、そうすると効果も薄れてしまうのですが、この成分はアルコールに溶けやすい性質があるので、生の葉をアルコールに浸すとアルコールに成分が溶けだして、虫刺されやかゆみ止めになる効果のあるチンキができるということです。
市販のものに比べると、持続性の面では劣るとも言われていますが、天然由来の成分ですので、市販のものがお肌に合わない方にはおすすめです。

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