モミジとカエデ、どう違う?

スタッフの正貴です。朝晩は冷え込むようになりましたね。
僕たちは現場に出ている時は昼休みに昼寝をすることが多いのですが、随分と寝やすくなりました。
秋の到来も近そうですね。もっとも、もう10月なのですっかり秋のはずなのですが。むしろ10月にしては暑い日が多いですね。

さて、先日植物園に行ってきました。コスモスなど秋の花も咲き、イチョウの下では銀杏を拾う人も見られるなど、風情はすっかり秋でした。しかしながら紅葉のほうはまだまだ先のようで、緑の中にちらほらと黄色い葉が見える程度の樹が多かったです。

紅葉のメカニズムについては、当ブログで取り上げておりますので、ぜひこちらもご参照ください。少し専門的な話になっているので、難しいかも知れませんが…。
《 樹木ノート 「もみじ」》

今回お話ししようと思うのは、「モミジ」と「カエデ」の違いです。人によってモミジと呼んだりカエデと呼んだり、まちまちになっていないでしょうか。

この区分は実は簡単なもので、そもそもカエデという大きな区分があります。このカエデのうち、切れ込みが深いものがモミジ、切れ込みが浅いものがカエデと呼ばれます。

……結局まちまちな分け方みたいに感じますね。順番に見ていきましょう。

寺社仏閣から家の軒先まで、幅広く植えられる「イロハモミジ」。これは切れ込みが深いため「モミジ」と呼ばれます。葉先が七つに分岐することが多く、これを「いろはにほへと」と数えたことが名前の由来です。


同じくモミジと呼ばれるものに、「オオモミジ」があります。別に葉っぱが大きいとかそういうわけでもなく、この二種をしっかり見分けることが出来る人はかなりマニアックだと思います。(本当にマニアックな話になってくるので、ここでは割愛させてください)

続いてカエデはどうでしょうか。街路樹としてよく用いられる樹種として、「トウカエデ」があります。カナダの国旗に描かれているサトウカエデと名前は似ていますが、こちらは漢字で書くと「唐楓」であり、中国原産の樹になります。どうでしょう、モミジと比べると切れ込みが中途半端に思えませんか。

こちらは「カラコギカエデ」。もはや切れ込みとは呼べないほどの控えめな切れ込みですね。言われなればカエデと思わないような形をしています。

最後に、奄美大島の固有種である「アマミカジカエデ」も見てみましょう。植物園では珍しい植物も目にすることが出来るのがいいですね。これはモミジに近い形をしていますが、確かにモミジと呼ばれるものより切れ込みが浅くなっています。

こうして見比べてみると、モミジとカエデの区分はまちまちではなく、しっかり分けられているようにも思えます。
ちなみに先に言ったように、モミジというのはカエデの仲間(カエデ属)ですので、モミジのことをカエデと呼ぶのは間違いではありません。

ところで、モミジを漢字で書くと紅葉とするのが一般的ですが、一字でモミジを表す漢字があるのをご存知でしょうか。木へんに花、椛と書いてモミジと読みます。花が咲き乱れるかのように色づく木、風流を感じる字ですね。

夜間の冷え込みが大きく、昼夜の寒暖の差が激しいほど、木々は美しく紅葉します。だんだんと色づいた木も増えてきましたが、今年は花々のように美しい紅葉となるでしょうか。

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